長年外反母趾でウオノメがあり、合う靴なんてない、痛みはあって当たり前、そんなものだと思って生活されてきたというKさん。
慢性的な肩こりでもお悩みでした。
持病の糖尿病による全身の血液循環の悪さも影響していそうな印象です。。
Kさんは靴の脱ぎ履きがしやすいような、パンプスを愛用されていました。
激痛ではないけれど、歩く度にウオノメが痛い…
外反母趾でウオノメなど痛みのある方には、基本的にはパンプスなどの脱ぎ履きのしやすい靴よりも、足裏のアーチを足の甲でしっかりと支えられる紐靴をお勧めしています。
しかし普段のお仕事やファッションから、紐靴ではなくパンプスを愛用されているとのこと。
それなら、お気に入りのパンプスが少しでも痛みなく歩きやすくなるように…ということで、足チェックと計測、フットプリント、歩行や動作分析を実施しオーダーメイドでBCASインソールをお作りさせていただきました。
Kさん「あれ?ウオノメが痛くない!毎日この靴使ってみるね~」そんな言葉を頂いて。
私「きっとウオノメは今後できなくなりますよ♪あと、肩こりも気付けばなくなるはずです♪騙されたと思って毎日履いて生活してみてくださいね~」
そして、約1年半後…
久しぶりにお会いしたKさん、ウオノメがなくなって歩きやすくなり、裸足はもちろん、どんな靴を履いても痛みがでなくなったそうです!
これは、私にとって最高のほめ言葉。
BCASインソールって、足の矯正ではないです。筋肉に優しく働きかけることで足を含め全身の筋肉(特に姿勢維持筋)をバランス良く使えるようになるんです。
その結果、ウオノメができる悪循環を断ち切ることができれば、背筋ものびて、歩行も若々しく。肩こりも気付けば消えている…
Kさん、明らかに背筋が伸びて全身の浮腫みが減り、若々しい印象となっていました♪
お世辞ではなく、本当に…!
ちなみに糖尿病の状況は聞いておりませんが、歩行しやすくなるということは糖尿病の改善にも繋がるんです。
Sural sensory nerve conduction velocity (NCV) in the exercise group significantly increased (from 35.2±4.3m/s to 37.3±6.2m/s) compared to the control group (P=0.007). Changes in peroneal and tibial motor NCV and nerve action potential amplitude (NAPA) in all nerves studied were not different between groups (P>0.05). Moreover, HbA1c decreased to a greater extent in the exercise group compared to the control (P=0.014).
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29606547/
簡単に要約すると、低強度での有酸素運動(歩行程度の強度)を週3回20-45分行った糖尿病の方たちが、血糖値の低下や末梢神経障害の改善がみられたということです。
足元の痛みが改善して歩行しやすくなると、歩行頻度が上がり、結果糖尿病や血液循環の低下からくる末梢神経の麻痺や痛みといった症状が改善するんです。
病院勤めだったころから担当患者さんに私が良く言っていたこと。
「私の顔をもう見なくてよくなれれば最高ですね♪」
自分自身の力で全身が鍛えられ、脳にバランスの良い状態がインプットされたので、後戻りしません。
改善された運動パターンが無意識下で脳に定着するのに、3ヵ月程度と言われています。
理学療法士である私なので、リハビリテーションの考えに基づいていますが、
ご自身の力を引き出し、本来の姿に戻し、自律して生涯を幸せに過ごしていただくことが本当の意味での私の目指すところです。